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ミコちゃんの部屋06

能とは何かを考えているうちに1ヶ月があっという間にたってしまいました。

能とは、奥深いものだということがわかればわかるほど、我々がちょっと気軽に…というわけにはいかないことを知りました。

そんなことを頭の中であれこれ考えながら、6月27日(日)草津白根山に登って来ました。

あまり天気が良くなかったのですが、それでも白根山噴火口の様子が一望にみられ、硫化水素の臭いのただよう中、砂地に咲くかれんなコマクサをいっぱい見て感激しました。

盗掘され"絶滅寸前"を何とか保護して増やしているそうです。

コマクサのピンク色がとても濃くて、小さな松葉のような葉の間から細い枝をのばして咲く様子は、何と表現したらいいのでしょうか。

けなげというしかありません。

時々吹く風と雨にうたれて小さくふるえながら、頑張って咲いていました。

硫化水素にあたったあたりのシラビソや落葉松の木は立ち枯れて、真っ黒い枝だけが残っています。

その下に新しい生命がしっかりした新芽をつけてしげっています。

生命の循環を感じます。

日本古来の能という古典芸能と阿波おどりという伝統芸能とを考えることで、日本人としてのアイデンティティをさがしあてることが出来そうな気がします。

ミコちゃんの部屋05

だいぶ以前に何気なく買っておいた本を最近見つけ出して、なるほどと思っています。

"疲れない体をつくる「和」の身体作法―能に学ぶ深層筋エクササイズ"という安田登さんの本です。

疲れない体をつくる「和」の身体作法―能に学ぶ深層筋エクササイズ疲れない体をつくる「和」の身体作法―能に学ぶ深層筋エクササイズ
(2006/05)
安田 登


日本人には日本人に適した体の使い方があってしかるべきです。

戦後あまりにも洋風化してしまい、西洋かぶれになったおかげで、私たちは日本人本来の体の使い方の良さをすっかり忘れてしまったような気がします。

文明開化以前の古来から、日本人の文化の中で培われて来た身体感覚は素晴らしいものがあったのです。

昔の人はワラジ履き、下駄履き、裸足などで過ごしていたため、足の裏の感覚はとても敏感でしたし、足の指の器用さも格別でした。

すり足で舞うお能。

足袋で踊る阿波踊りの男踊り。

下駄のつま先を立てて踊る女踊り。

すべてにわたって鋭い身体感覚がないときれいに舞い踊ることが出来ません。

あの静かに踊るだけに見えるお能だって時には宙にとびあがるのです。

明治以後に眠ってしまった私たち日本人の身体感覚を取り戻そうではありませんか。

経団連の会長をされた土光さんが、健康法はと聞かれて、足の親指を意識して素足で歩くことと語っておられたのを思い出します。

足、特に足の裏の感覚が、年老いていく我々の介護予防の助けになるのだと考えます。

二足歩行になった人間が、全体重を二本の足の底にかけているのです。

身体の中心線が崩れたら足の底の負担はゆがんだものになってしまいます。

体は全体がひとつの統合されたものです。

各部バラバラに考えて、その部分部分をなおそうと思ってもなおりません。

体全体を感じる感覚、調整能力が大切です。

痛ければ筋肉はガチガチになってしまいます。

弱い筋肉を鍛えようと頑張ればガチガチ。

筋肉をもっと丈夫にしようとやりすぎればガチガチ。

スポーツの達人は力の抜き方うまいといいます。

力が入り過ぎないしなやかな筋肉。

これを目指すには体の奥にある深層筋を鍛えることが必要だということを学びました。

足だけではありません。腰も、上半身も、手もすべて関係しています。

そして呼吸 ― 謡は朗々と、阿波踊りはおはやしに負けないかけ声をかけあって場を盛り上げます。

どちらも腹式呼吸がしっかりしていないと出来ません。

正しく立った姿勢での体の中心はどこにあるのでしょうか。

皆さんおへそのあたりだと思われるでしょう。

ちょっと違うのです。

臍下丹田(せいかたんでん)に力を入れてと昔から言われます。

体の中心である丹田は臍(へそ)よりもこぶし一つ分下にあります。

もう一つ、しっかりした人のことをシンの通った人というでしょう。

自分の体の中にこの芯を意識してみてください。出来ますか?

次に、からだといった時、私たちが意識するのは筋肉、特に体の表層にある筋肉です。

この表層の筋肉の奥に、今まではあまり重要視されてこなかった深層の筋肉が隠されているのです。

つまり大事にしまわれているのです。

能の場合、修練の浅い人は体の表面の筋肉で舞ってしまいます。

それが熟練の域に達してくると、身体の深くに隠された筋肉で踊るようになり、しなやかさや深い味わいが出てくるといいます。

高齢になっても素晴らしい動きが出来るというのは、この違いでしょう。

背と腹、脊柱起立筋と腹横筋、大腰筋、股関節と肩関節は人間が人間たる由縁の二大エリアです。

年齢を重ねれば重ねるだけ、尊敬されるようになりたい。人格的に円熟していきたい。

"健康づくりは自分から"をモットーに、私たちは年をとっても輝き続けていきたいと願って、阿波踊りで応援しています。

ミコちゃんの部屋04

5月12日

能と阿波踊りの共通点をまず見つけてみようと思います。

能の修練を積んでいるとハツラツとして七十才でも八十才でも舞っている方が多くいらっしゃいます。

なぜ世間で高齢と呼ばれるような方たちが現役で舞台をつとめていられるのでしょうか。

能はゆっくりとした動きだから慣れれば出来ると思われるでしょうか。

そんなことはありません。

すっくと立った姿勢で体勢を崩さずに音を立てずに歩く。

時にはとぶこともあります。

そして大きな声で謡います。

この体力は大変なものだと思います。

やや中腰で足を床からあげないですり足で静かに床を移動してみてください。

疲れますでしょう?

お面の表情は顎の傾きでのみ表現されます。

日本古来の伝統の持つ重みというか奥深さを感じないわけにはいきません。

それなりの身体修練は生やさしいものではありません。

このように日本人の日本人特有の体の鍛え方というものが現代ではすっかり忘れられてしまったような気がします。

和式のトイレがほとんど洋式になって、足腰の力がすっかりなくなってしまった日本人。

日本人の日本人に合った身体感覚の重要性を再認識する必要がありそうです。

日本人になじみの深いからだの動きの効果を見直すべきだと思います。

さて、能の体の動きばかりを書いて来ましたが、我が駒沢病院リハビリ連の阿波踊りはどうかといえば、民衆の中からおこった大衆芸能ですが、腰を落としてつま先を意識して足を運ぶ男踊り、太ももを高く上げてつま先の動きを意識しながら下駄を運ぶ女踊り、どちらも両手を高く上げながらしなやかに踊りつつ、大きな声で掛け声をかけつづけていく。

相当ハードな全身運動となります。

ここで大切なのがしなやかさです。

ミコちゃんの部屋03

5月9日(日)に私共がやっている"駒沢病院リハビリ連"が豪徳寺商店街の"たまにゃん祭り"に出演しました。

地域でのつながりでお知り合いになった方々の推薦でした。

楽しく踊って、私達はすっかり元気をいただいて来ました。

どんなつながりかといいますと、何とお能の先生とのつながりなのです。

梅若先生は、お能を一般的なものにして、もっと皆さんに親しんでいただきたいと努力していらっしゃる先生です。

前に来た通り、昔は能というのは武士のみに許された芸能でしたから、今に一般的でないのは仕方のないことかと思います。

そこで、NPO法人幽玄という団体が組織され、世田谷区内で能に親しんでもらうという活動が生まれたのです。

今回、私達の駒沢病院リハビリ連と親しくしていただくチャンスを得て、能と阿波踊りのコラボレーションが企画されることになりました。

私の頭の中では、どうやって共通性を見つけるか大変悩んでいます。

格調高い能と、大衆の中から生まれた阿波踊りとを、どうつなげたら良いのか。

皆さんも考えていただけませんか?

ミコちゃんの部屋02

過日、4月29日 歌舞伎座が建てかえのために閉場しました。

あのすばらしくどっしりとした建物がどんなものに変わるのか、とても不安ですね。

最終公演まで満員で皆さんが名残惜しんだそうです。

日本に残っている伝統芸能といえば、歌舞伎、文楽、講談、浪曲、落語、そして能などが思い浮かびます。

世界中にも古くから伝わる伝統芸能がありますが、そのままの型で今に伝えられているものは、そう多くはないようです。

日本の伝統芸能の中で一番古いのが能であり、室町時代に完成されたものだそうです。

ですから、能は600年以上も一度も途絶えることなく伝承されてきています。

無形世界遺産としても登録されています。

これは、徳川時代の300年間、武士のための正式な芸能として、幕府によって保護され、伝承されて来たからだといわれています。

江戸時代には、すべての武士は皆、能を学び、能を修練したようです。

と同時に、江戸時代、能は武士以外の階級の人にとっては縁の薄いものになってしまったのです。

武士による武士だけの芸能、民衆には関係のない遠くにある存在でした。

武士は、強靭な身体性と高い精神性を求められたので、この身体性と精神性を養うための神聖な芸能として伝えられて来ました。

江戸時代も終わり、文明開化の明治になってようやく一般に開放されました。

しかし、万人に開かれた現代でも一般には取り付きにくいものとなりました。

能の世界では、六十歳でやっと中堅、七十歳で当然、八十歳でも現役で踊っているそうです。

能面を付けると視界はほんの少しで、顔面にぴったりとくっつくので呼吸の自由も奪われるのだそうです。

重い衣装をつけて大きな声で発声しながら舞わなければなりません。

その体力は驚くべきものであり修練の賜物です。

体のバランスと深層筋の働きが大切です。

コア意識を持つこと。

コアの筋肉群によって生み出される姿勢、動き、発声、これで能楽師は高齢になっても現役を続けられるといわれています。

プロフィール

米谷美津子

米谷美津子

駒沢診療所の所長。現役医師。
駒沢ウェルネスセンターや、駒沢健康クラブなどの施設・団体も運営している。

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